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台湾のゲーム市場規模

台湾と言えば、親日国として有名なのは今となっては言うまでもはありません。

台湾は昔からメイドインジャパンの製品だけでなく、日本のサブカルチャーやエンターテイメントの業界も広く受け入れられ、深く浸透しており、それが今日の状況を作り出している理由の一つとも言えます。

台湾では日本産のゲームの人気も高く、台湾国内のゲーム消費も活発です。

台湾のゲーム関連の消費力は世界でも上位なのは業界では有名な話ですが、その実態はどうなっているのか?

スマホ主流のこの時代にコンシューマーやPCの立ち位置はどうなっているのか?

今回はnewsoo発表の台湾ゲーム市場規模2018の調査結果を参照に見ていきたいと思います。

 

 

台湾のゲーム市場規模、世界15位!

台湾国内のゲームユーザー総数は1,450万人

台湾の人口は2400万人程度なので、台湾人の60%が何かしらのゲームをプレイしていることになります。

金額規模でみると13億USD(約1400億円)で、

ユーザー1人あたり約90USD(1万円)の消費額の計算となります。

国別で見れば世界で15番目のゲーム市場で決して小さくない市場規模なのが見えてきますね。

 

 

台湾ゲームユーザーの内訳

では、台湾ゲームユーザーの内訳はどうなっているのでしょう。

内訳は下記の通りです。

プラットフォーム 男性 女性
モバイル 67% 65%
コンシューマー 35% 20%
PC 54% 38%

やはりお手軽さからなのか、プラットフォームではモバイルゲームが男女共に市場の全体を牽引していますす。この点は日本市場と同じです。

しかし、少し意外なのが男女共にコンソールよりもPCでのゲームプレイが多いことです。

 

 

台湾人はPCゲームが好き?

日本ではPCよりもコンシューマーのシェアが多いという調査結果がでていますが、台湾での違いは何でしょうか?

明確な答えとは言えませんが、仮説として台湾人自体がもともと強いオタク気質を持っていることが考えられます。

台湾では幼少思春期より厳しい環境の中で教育を受ける為、勉学のために少々の頃にPCを買い与えられるのは台湾の家庭ではごく一般的なことで、台湾人がコンシューマーよりも優先的にPCに慣れ親しむ環境に置かれるのは日本との違いの一つかもしれません。

データとして見るのであれば、台湾での広告戦略では常識とされるFacebookやYouTube、さらにTwitchなどのプラットフォームの活用方法です。

日本ゲーム配信やプレイ動画を見る文化はありますが、何が思い浮かびますか?

大体の方はYouTubeかニコニコ動画と答える方が多いのではないでしょうか。

台湾のゲームユーザーは好きなKOLのゲームプレイ動画や実況中継をFacebook、YouTube、Twitchを通じて視聴します。

好きなKOLがいるとは言え、わざわざゲームのプレイ動画を見るということは、

一人一人のユーザーのオタク濃度(適正な表現ではないかかもしれません…汗)が濃いということ。

その様に楽しむ場合は、コンシューマーではUI/UX上で不便であるので、スマホかPCで見る確率が高いと考えれれます。

分析結果ではユーザーの54%が何かしらのゲームコンテンツ動画を見ると回答しており、内49%がスマホでの視聴でした。

PCの数値は発表されてはいませんが、男性の場合はスマホとPCの利用率がほぼ同等なので、PCでの閲覧も決して低い数値ではないことが期待できます。

 

 

台湾のゲームユーザーはどのくらい課金するのか?

ユーザー1人あたり平均で約90USD(1万円)/年の消費額として算出できます。

無課金ユーザーが22%で、78%のゲームユーザーが過去6か月間の間にゲーム内でのデジタル商品等に課金を行っており、使い道としては男性の32%、女性の30%がゲーム内でのパワーアップアイテムを目的として課金を行っています。

みんな結構課金するのですね…。

※平均値ですが実際は重課金者の存在等で偏りがあるかもしれません。

 

 

台湾ゲーム市場のトレンドは?

台湾のゲーム市場規模に関してのお話でした。

ここからは余談ですが、とある台湾のアプリゲームメーカーの方とお話しました。

日本のアプリゲームに限っての話ですが、こんなお話をしていただきました。

現在は中国産のアプリが日本で大人気である一方、日本産のゲームアプリに関しては今のままでは中国でも台湾でも通用しないし、ちまちまアイテムを購入させる様な課金方法は台湾では流行らない。

続けて、

トレンドとしてはバーチャルカジノみたなものが好まれ、実際の手持ちキャッシュの増減に影響するようギャンブル性のあるアプリが富裕層に人気が出て続いていくのではないか?

とコメントされていたのが印象的でした。

日本のゲームアプリに関してはスタンスややり方を根底から変えなければ世界では通用しないとは言うものの、日本独自のキャラクターは受けが良いのは変わりません。

これらの点を踏まえて製品開発と商品PR戦略を練って行けば十分に勝機はあるはずです。

 

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