台湾はFacebookのアクティブ利用率が世界一であることは中華マーケティング界隈ではすでに当たり前の話として認知されています。
2019年現在でもInstagramの勢いが盛り上がって来ているとはいえ、台湾マーケティング界でのFacebookの影響力はまだまだ健在です。
そんな台湾のFacebookでは、ある面白い使われ方が存在します。
それは地方ママ、ディストリビューターという存在です。
目次
台湾Facebookの地方ママ・ディストリビューターって?
と言うのは違います。笑
地方ママというのはわかりやすく言うと、主婦やママさんに人気のあるママ系インフルエンサーを指しています。
また、ディストリビューターとはそのままで、卸売業者・販売業者・代理店を指します。
そして、この地方ママとディストリビューターの役割とは・・・
Facebookの非公開グループで商品・サービスの販売代行を行っている事なんです。
数十万人のフォロワーを抱える台湾のインフルエンサーさんの中には更に別で非公開グループで販売専用ページの作成して商品やサービスの情報フォロワーに展開しています。
地方ママの実際のFacebookページ
本当にそんな使い方が存在するのか?実物を見て頂いたほうが早いでしょう。
実際の台湾インフルエンサーの非公開グループですので、基本的な部分はモザイクで隠させていただきます。
こちらが実際のページです。
非公開グループであるにもかかわらず、グループメンバーが23万人を抱えているのは驚きです。
通常のFacebook公開グループを運用されている方から見れば、この凄さがおわかりになるかと思います。
更に驚きなのは、実際の商品の紹介投稿。
非公開グループであるのにも関わらず、いいねとコメントが2000を超えています。
すごいエンゲージメントですね・・・。
購入希望者は投稿のリンクから商品申込みページに飛んで商品の購入フローに進みます。
余談ですが、中には更にファンをLINE@へ誘導しているインフルエンサーさんもいます。
誘導するLINE@はもちろんクローズドコミュニティ。
その中で更にオトクな情報を展開してファンを取り囲んでいるのです。
しかもこれは台湾インフルエンサー業界では割と一般的な手法で、ファン数の多くないインフルエンサーもこの手法を取り入れてビジネスを展開しています。
普通に日本でFacebookを使っているだけでは、台湾でのこの非公開グループ販売専用ページなんて使い方はあまりイメージできませんよね。笑
恐るべし、台湾人のビジネスセンス!
地方ママ・ディストリビューター販売のメリット・デメリット
通常のFacebookグループやページは単純に「いいね」を押せば加入できます。
それに対し、インフルエンサーの非公開グループに加入するためには、ほとんどのインフルエンサーの場合、加入理由を入力して申請、管理者の承認を得る必要があります。
このひと手間を超えてまで加入したフォロワーは当然、インフルエンサーに対してのエンゲージメントが高く、CV(購入)へと繋がるポテンシャルが高いです。
当然、商品とサービス提供側からすれば興味を持つ販売ルートとなるわけですが、この手法にも当然ながら特徴とデメリットが存在します。
地方ママ・ディストリビューター販売の特徴
主に3つの特徴が挙げられます。
エンゲージメントの高いファン層が多い
主に食品・日用品の商品紹介が多い
一般市場よりも安価でお得に購入できる
商品・サービス提供側の視点からはこれらの特徴を理解した上で、導入検討することご案内しています。
では、どういった製品やサービスに向いているかと言うと、
新サービス・商品の認知・口コミの下地・実績作り
ECストア展開前のレビュー獲得
知名度のない商品のリブランディング
「販売したい以外」の主な理由が存在することでこの手法の導入するケースが多いです。
- 商品をもっと広めたいけど最適なクチコミを作り出す場所がわからない。
- リアルな台湾人の反応やレビューを計測してプロモーションを展開したい!
- 既に台湾で販売しているけど、状況が思わしくない・・・
これらで悩んでいる場合には最適な販売手法です。
逆に言うと、「認知・販売が順調な商品・サービス」にはあまり必要がない手法といえます。
その理由は、商品・サービス提供側からするとデメリット目立ってしまうからです。
地方ママ・ディストリビューター活用のデメリットを挙げると・・・
高価格帯の製品には不向き
非公開グループ向けの価格・特典の設定
インフルエンサーへのインセンティブ設定
ファンはオトクな情報をインフルエンサーから発信されるのを待っています。
やはり、購買行動の大きな決定要因としては安くて・良いものです。
日本で例えるならアウトレットに行って大量に買い込んでしまう心理状態に近いかもしれません。
という状態にしなければなりません。
当然、プロモーションしてくれるインフルエンサーに対してのインセンティブ設定も商品やサービス次第では負担の大きなものとなってしまいます。
地方ママという言葉の通り、ファンはママや主婦層等のフォロワーが多く付いているのがイメージできます。
であるため、食品・日用品の価格帯がメインのユーザーで、高価格帯の紹介は嫌われる傾向にあります。
これらの特徴やデメリットを考慮した上で、導入の検討をしたいマーケティング手法です。
台湾の買い物文化、「代購」の存在
台湾は九州ほどの面積ので約2400万人の人口が住む島国。
島国ということもあって、美容品や生活雑貨を始めとする多くの商品を日本などの輸入に頼っています。
そんな台湾では「代購 (dai gou) ※代わりに購入してくる」という言葉が存在するほど、背取り文化(安く買って高く売る)が根付いています。
そんな文化が根付いている台湾だからこそ、地方ママ・ディストリビューターの誕生や発生は当然の流れだったのかもしれません。
立地的な距離は近いですが、ビジネスの感覚となると理解は遠いものですね。
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