台湾のインバウンドを継続的に伸ばすにはどうすれば良いのか?
そもそもインバウンドは今後どうなるのか?
こういったご相談を頻繁に頂くようになりました。
サービス業界をはじめとする各業界では更に増加するであろう、インバウンド顧客の受け入れ対策に大忙しで駆け回っている状況で、日本国内のインバウンド需要はまさにピークを迎えていると言っても過言ではありません。
きたる2020年には東京オリンピックが控えており、来年の2019年-2020年にかけて絶頂期を迎えるはずです。
目次
インバウンド需要はずっと続く?
では、このインバウンドの恩恵はこれから先も継続的に続くのでしょうか?
台湾インバウンドもその他の海外インバウンドもずっと日本に来続けるのか?
結論を言うと答えはNOです。
何事も永遠がないように、このインバウンドの恩恵も永遠と続くことはありません。
その一つの節目が2020年のオリンピック以降と予想されています。
インバウンド需要に潤っている日本では、これが今後もずっと続いていくんだ!と錯覚してしまう危険があります。
経営やマーケティング視点としては、インバウンド需要を途絶えさせないために、何を考え、何を対策し、何を実施するべきなのか?
順調に上手くいっている今だからこそ、次の打ち手を考える事が各業界各分野に求められている時期に来ています。
インバウンド需要の内訳から考える
以前、台湾のインバウンドを軸に、インバウンドの効果はどの程度なのかについて記事を書きました。
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台湾のインバウンド効果はどれくらい?統計データから見る台湾インバウンド需要
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その際に利用した国土交通省観光庁から発表された2017年のインバウンド消費額の内訳を改めて見てみます。
出典:https://www.mlit.go.jp/common/001217542.pdf
各国の平均値が出ていますが、項目別消費額の割合に関してはどの国も同じです。
全体平均だけを抽出して見てみます。
費目別旅行支出 | 全体平均 |
総額 | 153,921円 |
買物代 | 57,154円 |
宿泊料金 | 32,939円 |
飲食費 | 30,869円 |
交通費 | 16,974円 |
娯楽・サービス費 | 5,014円 |
その他 | 513円 |
平均泊数 | 9.1日 |
と言う点だけ見ると、インバウンド旅行客が日本に来る目的は・・・
おいしい食事を食べに来ている。
お買い物に来ている。(日本でしか購入できない or 日本で安く購入できる)
と、統計だけで見るよこのように説明できるわけです。
と反対からの視点見てみると、
娯楽サービス費に関しては全然使われていない事がわかります。
もしかしたら宿泊費や飲食費内に娯楽・サービスの要素が含まれているケースもあるかもしれません。
その点を加味したとしても娯楽・サービスの利用はその他の項目に比べて著しく低いのがわかります。
インバウンド効果の継続・成長の肝は、娯楽・サービスの創出
娯楽・サービスの消費が低いという事は、娯楽・サービスにお金を使わない、と言うことではなく、どういった娯楽・サービスにお金が使えるのかが認知・浸透していないという見方ができます。
娯楽・サービスとは、娯楽・サービス=体験型コンテンツと置き換える事ができます。
体験型コンテンツはいわばアクティビティです。
例えば、台湾のインバウンド旅行客の消費額の内訳は飲食と買い物が多いのでそれだけが目的かと言うとそうではありません。
台湾人は体験型コンテンツやアクティビティへの参加にもアンテナを高く張っており、非常に関心が高いです。
東京ディズニーリゾート、着物でのお散歩サービス、アクティビティであれば冬にはスノーボード、それ以外だとアニメや漫画、アイドルのイベントへの参加・・・などなど。
と、私自身が驚くことが多々あります。笑
こういった体験型コンテンツの需要は確実あり、実際に人気があります。
既に体験型サービスを持っているが、インバウンド集客が上手くいっていない。
既にインバウンドに向けた体験型サービスを持っている!
しかし集客ができていない・・・。
その様な場合、
サービスが認知されていない
プロモーションが上手くできていない
サービス設計が外国人に適していない
マーケティングが上手くいっていないかを見直し、施策を検討する必要があります。
インバウンド旅行客からすれば、
となって言われてしまっては折角のサービスも台無しです。
サービスの存在があることさえ知らないのに、インバウンド旅行客に対しては集客できるはずもありません。
どこに行けば、何を体験できるのか?
認知してもらう、クチコミで伝えてもらう。
こういったプロモーション対策は必須です。
インバウンド旅行客や体験型アクティビティに強い関心は持っているのですから。
>>台湾インフルエンサープロモーションに関してはこちらから<<
体験型コンテンツ創出とプロモーション対策
結論としては、
体験型コンテンツを創り出す
体験型コンテンツをもっとプロモーションする
こういった取り組みを行うことで、
と言う認識を生み出さなければいけません。
データからも出ている通り、娯楽・サービス面での消費を促進できるようなアクティビティ設計が、インバウンド需要を継続・成長させるための肝となります。
魅力的なアクティビティの開発、または既にアクティビティは持っているが上手くプロモーションできていない場合は、台湾インフルエンサープロモーションでクチコミサイクルを発生させる事で、伸びしろはまだまだあると考えます。
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インバウンド対策のと今後の対策の一つの指針としてご参考頂ければ幸いです。