マーケティング

【2020年】台湾のSNS利用状況

SNSの利用状況の理解は台湾EC進出において欠かさなくてはならない戦略です。

本日は台湾のSNS利用状況についてお話いたします。

日本の各企業では近年越境ECへのチャレンジが非常に旺盛です。

特に台湾は立地も国柄も規模も日本企業のグローバル化の第一歩に最適な選択肢として好まれています。

台湾へのEC進出にあたり、しっかりと理解やしておきたいのは台湾人SNS利用習慣。

とは言え日本列島を出ればそこは異文化。たった約1000km離れた土地でも文化・習慣・行動は自身の理解を超えた違うものです。

楽観視していると思わぬ予算の消耗に苦しまされることになります。

2020年1月にHootsuiteが発表した最新の統計データを元に、台湾の現在のSNSトレンドの全体感を把握してみましょう。

 

 

台湾のSNS利用シェア

SNS 利用者数 割合
台湾人口 2373万人 - (100%)
ネット利用者 2082万人 100% (88%)
Facebook 1900万人  91% (80%)
Instagram 830万人 40% (35%)
Twitter 115万人 5.5% (5%)
Linkedin 210万人 10% (9%)

台湾のFacebookの利用率が世界1位なのは有名な話ですが、最新のデータでもその事を裏付けるような浸透具合です。

日本のクライアント様に対して台湾の広告戦略おけるFacebookの重要性を説明する際になかなか理解してもらえない場面が多々あります。

それもそのはず。最新のデータで日本のFacebook利用率は人口の2割程度だからイメージが持ちにくいわけです…。

日本市場で言えばTwitterとFacebookが逆になるイメージです。

と言えば(厳密には違いますが)理解に近づくかもしれません。

Instagramの利用者が35%しかいないのには驚きです。三人に一人。

よく考えてみると、Facebookの場合老若男女問わず利用しているのに対してInstagramはお年寄りが使っているイメージは沸かないですね。

まだまだ伸びるだろうとは思いますが、妥当な数字かもしれません。

それじゃYouTubeはどうなの?という疑問が沸きますよね。

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台湾のSNSアクティブ率

台湾のSNSアクティブ率一位はYouTubeの90%で、実はアクティブ率においてはFacebookよりもYouTubeのほうが上という結果になっています。※厳密に言えば、YouTubeはSNSではなく動画サイトですが…。

動画と言えば、ここ2年ほどで動画や動画広告の市場が世界的に活発に動いていますが、台湾市場においても顕著に結果として現れてきました。

シェアの状況を意識し、商品・サービスに合った戦略的な広告運用が必須です。

差別化をするのであれば、低予算で画像コンテンツだけで済ますだけではもう勝てません。

戦略的な動画コンテンツの制作と運用が競合他社との差別化のキーポイントとなります。

 

台湾のInstagramの活用状況

もう少しInstagramの話題に踏み込んでみましょう。意外なことにInstagramのアクティブ率は49%しかありませんでした。

2018年のデータではアクティブ率35%だったので、14%成長はしています。決して悪くはありません。

マーケットに携わっている立場として体感的にはもっと高くても良いはずなのですが。
職業柄的にバイアスでそう思ってしまうのかもしれません…汗

台湾全体のInstagramの運用状況を見る限り、どの商品・サービスも現状は突き抜けた成功例がまだ出てきていないな、という状況です。

考えられる要因として、

  • 台湾に限らず世界的に容姿を売りにした女性インフルエンサーが多く、男性インフルエンサーの母数が少ない
  • Instagramでは突き抜けた個性(ファッション・音楽・ライフスタイル)がないと他との差別化が難しい
  • 台湾のInstagramではショッピング機能がまだ実装されていないので、各企業が本腰をまだ入れて運用していない

という状況だからなのかもしれないと考えています。

グラビア雑誌やファッション雑誌を見ている感覚に近いプラットフォームの位置付けになっているなというのが、今の台湾市場を観察しながらたどり着いた現時点での結論です。

 

 

台湾SNS利用者の年齢層

グラフ全体としては非常にきれいな滑り台型です。

最も多いのは男女ともにアラサーの25-34歳。そこから35-44歳、45-54歳と続きます。

消費力の高いのボリュームゾーンがいま正にデジタルネイティブ世代(1980年前後生まれ)です。

戦略的なデジタル広告運用が求められます。

日本だとデジタル広告では過去作品のリメイクやリバイバルなどがPRの手法として目立っていますね。

まさにボリュームゾーンの世代を狙ったPR施策と言えます。

 

 

まとめ:台湾におけるSNS運用の考え方

それでは本日のまとめです。データから建てられる仮説として、

  1. 台湾人は毎日Facebookを利用していて、同じ頻度でYouTubeで動画を見ている
  2. Facebookと同様にYouTubeにおけるコンテンツ作りや広告運用も重要
  3. Instagramの運用も大切だが、現時点ではブランディング意識の運用で問題ない

という事が言えます。

日本人に置き換えれば毎日Twitter見てるし、YouTubeで動画を見ている。

という解釈に落とし込み、台湾EC市場進出においてはFacebookとYouTubeの活用が重要だという結論になります。

SNS利用状況を理解した上で、台湾EC進出の時のマーケティング戦略立案にお役立てください。

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