台湾のデジタル広告の分野別シェアはどうなっているのか。
広告戦略を立てる上でどういった広告が多く出ているのか分野別のシェアは一つの指標として参考にしたいところです。
別の記事で2017年の台湾デジタル広告統計の全体についてをお話ししましたが、この記事では分野別にシェアを見ていきたいと思います。
-
目次
台湾インフルエンサープロモーションは重要なのか?台湾デジタル広告市場の動き
台湾においてインフルエンサープロモーションは重要な位置付けの広告戦略として近年の台湾デジタル広告市場で認知されています。 では、実際にその台湾でデジタル広告がどういった内訳でどの程度の市場なのか? 台 ...
続きを見る
参考文献は同様に台湾デジタルメディア&マーケティング協会の調査から発表された2017年台湾デジタル広告統計報告を引用致します。
台湾デジタル広告業種別シェア
2017年の台湾デジタル広告市場における総額は約330億NTD(約1200億円)と発表されましたが、デジタル広告の分野別シェアで見ると以下の通りです。
上記の図は上位10分野をピックアップしてますが、日本語に翻訳して全分野を羅列してみました。
数多くある分野の中でも10%を超えているのが美容とアプリ・ゲームの分野、続くEC、電子サービスが9.4%です。
広告費の総額から計算すると費用感としては、
美容:13.4%【44.22億NTD】
アプリ・ゲーム:12.4%【40.92億NTD】
EC、電子サービス:9.4%【31.02億NTD】
いつまでも美しくありたいのは世界各国共通で、台湾も例外ではありません。
実際に美容分野で女性をターゲティングとする場合、デジタル広告の親和性やリードの獲得は非常に高い効果があります。
それは台湾インフルエンサープロモーションも同様で、実際に化粧品分野での台湾インフルエンサーの起用も非常に多いです。
台湾インフルエンサーでのデジタル広告活用事例
化粧品の実際の例で動画コンテンツを投入した事例を一つご紹介いたします。
ユーザーと同じ目線で紹介
商品に関する疑問を回答・解決
自然な流れでおすすめだとPR
この様に工夫された動画コンテンツを投入することで、エンゲージメントが高い状態でターゲットに刺さります。
コンテンツを投入した結果、一晩で商品が取扱ECショップから姿を消すほどの高いインタラクション効果を発揮しました。
また、台湾の人々はゲーム好きとしても知られており、ゲーム業界は活発で広告費の投入も統計として現れています。
実際に台湾ではゲームオタクのアイドルが配信するゲーム実況は非常に視聴率が高いです。
シェアの低い分野の今後は?
個人的に驚きだったのはエンターテイメント分野が6.7%、ファッション分野が5.5%と予想外に低かった事です。
シェアが低いということはその分野はまだまだ伸びしろがあると捉えることもできます。
広告予算が多く出ないことなども要因に挙げられますが、少ない広告予算を他社が行っていないコンテンツプロモーションで大きく差別化するチャンスはあるはずです。
シェアの低い分野でのコンテンツ戦略
タバコやお酒などの嗜好品は2.6%のシェアと低く、デジタル広告を打とうにも、Googleの運用型広告では規制が厳しく設けられているので、デジタル広告でのマーケティングは非常に限定的です。
しかし、台湾インフルエンサーを活用することでプロモーションの選択肢が一つ増えることは考えられます。※もちろん実際に案件がある場合は事前に調査して本当に問題がないかは確認はします
日本へのインバウンド向けでも台湾インフルエンサープロモーションの成長はこれからで、まだまだ競合コンテンツの少ない領域。
実際に日本に精通した台湾インフルエンサーを起用する事で、
現地で体験してもらう
率直な感想をありのまま伝える
ターゲットに対し、旅行の動線に加える様にPRする
更に動画を見て来店したら特典を加える等の施策を組み合わせる事で、認知だけでなく来店率も上げるように仕組みづくりするとより有効的です。
こういった動画コンテンツでPRして誘致する方法が日本でのインバウンド活性化に繋がる効果が期待できます。
>>>台湾インフルエンサープロモーションに関しての詳細はこちら
台湾デジタル広告の分野別の今後
上位3分野の美容、アプリ・ゲーム、EC、電子サービスに関して2018年は大きく変化は無いと予想されます。
この辺の分野は競合が激しく、その分の広告予算も確保されていると考えられます。広告で少しでも認知を広めてないと他社に出し抜かれる危険をはらんでいるからです。
シェアの低い分野に関してはこれから伸びるとも、広告予算が少ないとも仮設を立てられます。
いずれにしても現状のデジタル広告戦略でどうしようかと悩んでいる場合は台湾インフルエンサープロモーションもマーケティング戦略の選択肢としては検討の余地はあるのでは無いでしょうか。