台湾においてインフルエンサープロモーションは重要な位置付けの広告戦略として近年の台湾デジタル広告市場で認知されています。
では、実際にその台湾でデジタル広告がどういった内訳でどの程度の市場なのか?
台湾インフルエンサープロモーションがどうして重要なのか?
台湾全体のデジタルマーケティング統計データを元に見ていきたいと思います。
参考文献として台湾デジタルメディア&マーケティング協会の調査から発表された2017年台湾デジタル広告統計報告を引用致します。
目次
2017年の台湾デジタル広告市場動
2017年の台湾デジタル広告市場における総額は約330億NTD(約1200億円)と発表されました。
一般メディア・プラットフォーム(純広告やGoogleの検索エンジン等)とソーシャルプラットフォーム(FacebookやLINE等)として別れていますが、近年ではSNSでの広告出稿も多いため、このような内訳で発表されています。
どの程度多いのかと言うと、330億NTDの内訳からみて、
一般メディア・プラットフォーム:210億NTD (64%)
ソーシャルプラットフォーム:120億NTD (36%)
と、SNSを通じた広告が約4割も締めています。
広告主視点で見ると、従来の様に検索エンジンで広告出稿をしつつもSNSを通じたプロモーションにも力を入れている方向性に動いていると推察できます。
ディスプレイや検索連動型などの運用型広告が主流となり、さらに確度の高いターゲティングを目的としてSNSに注力するのは理解できる流れです。
台湾のデジタル広告はスマホが良いか?パソコンがいいか?
全体を通じたプラットフォーム別の割合で言うと、30%がパソコン、70%がスマートフォン・タブレットが締めており、スマートフォンが牽引する形となりました。
日本や世界的な流れと大差なく、台湾のデジタル広告市場でもスマホシフトに対応したSEMやプロモーションがメインテーマとなりそうです。
デジタル広告からのコンバージョンを考えると、スマホからの流入動線をしっかりと構築する必要があると言えます。
台湾でのプロモーションに有効な広告は?
統計の総額から見たデジタル広告分類を割合で見てみましょう。
① ディスプレイ広告:41.03%
② 検索連動型広告:23.93%
③ 動画広告:20.37%
④ インフルエンサー広告: 14.24%
結果、上位3つは運用型広告で合計すると8割を超えており、台湾のデジタル広告は運用型広告が大部分を占める結果となりました。
台湾インフルエンサーでのプロモーションは14%で、決して大きな数字とは言えません。
台湾インフルエンサープロモーションは有効的な手段ではないのか?
この結果を見て、
台湾インフルエンサープロモーションは効果的ではないのか?
といった疑問が浮かぶかもしれません。
その答えは、NOです。
2016年の統計データと比較してみましょう。
【インフルエンサー広告費用統計】
2017年:47.11億NTD (全体の14.23%)
2016年:16.69億NTD (全体の6.5%)
2017年の台湾インフルエンサープロモーションは2016年と比較して30億NTDと大幅に伸びており、成長率として280%です。驚異的な伸び率ですね。
それだけ台湾インフルエンサーを活用することで見込み客に深くリーチでき、効果のあるマーケティング手法として認知されてきたという事になります。
でなければここまで大きく伸びることはないでしょう。
台湾インフルエンサープロモーションは運用型広告でもある
2017年のインフルエンサー広告費は47.11億NTDで全体の14.23%という統計結果ですが、実態はもっと多くなります。
というのも台湾インフルエンサーにはある程度の認知が有り、その中には芸能人も含まれています。
台湾インフルエンサープロモーションの手法は主に3つ。
Facebook等のSNSへの投稿
個人ブログへの投稿
ディスプレイ広告等への出稿
これらを複合的に組み合わせる事でディスプレイ広告や検索連動型広告広告等へ展開してSEM全体としてプロモーションを行うことが可能です。
インフルエンサーだけで言うと14.23%でシェアとしては4番目ですが、1~3番中にはインフルエンサーでのコンテンツを投入後に、ディスプレイ広告や検索連動型広告でも合わせて展開していることが考えられ、それらも台湾インフルエンサーに関連したプロモーションだと考えると実数はもっと高くなります。
台湾インフルエンサープロモーションは認知に最適な手法
2018年の台湾デジタル広告市場は台湾インフルエンサーを活用したプロモーションが更に活発になっており、数多くの日系企業でも導入が検討されています。
統計データとしても出ていますが、非常に重要な位置づけとしてのマーケティング手法です。
- SNSを通じたプロモーション
- スマホシフト視点での動線設計
- 台湾インフルエンサーを活用してコンテンツと運用型広告で展開
これらのことを意識することで費用対効果にも良い台湾へのプロモーション戦略の計画が立てられるかと思います。
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